2代目となったトヨタ『オーリス』には専用に開発されたボディカラーがある。
そのカラーは“アバンギャルドブロンズメタリック”だ。「個人的にはイチオシのカラーです」というのはトヨタ自動車デザイン本部デザイン開発部カラーデザイン室の大槻香奈さん。「白、黒、シルバーというニュートラル域のカラーが多く販売されやすい中で、プチ個性ではないですが、隣近所とは少しでも別の個性が出せないかという挑戦をしました」と話す。
大槻さんは、現行『ヴィッツ』のカラーも担当しており、“ジンバック”という新色を開発した。「このカラーは若干グリーンがかったシルバーという試みでした。このアバンギャルドブロンズメタリックも同じような考え方で、ブロンズになり切らない、シルバー色域のブロンズというものを創ったのです」と述べる。そして、「一筋縄ではいかない30代の独身貴族にはいいかなと思います」とした。
この色を創った理由として、「トヨタは数多くのカラーラインナップがありますが、この色域はなかったのでトライしたのです。その強い想いがあるのでイチオシですね」と笑う。そして、「アバンギャルドブロンズメタリックは太陽光の下で見ると、ちょっと赤みが増してセクシーな雰囲気になります」と仕上がりに自信を見せる。
最後に、「内装は本革コンビネーションのシートも選ぶことが出来ますし、本革を使ったインパネ加飾がありますので、アバンギャルドブロンズメタリックと合わせてちょっと大人の男性に乗ってもらいたいですね」と語った。