スカニア、新生サーブにロゴとエンブレムの使用を認めず

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サーブグループとスカニアが保有するサーブのロゴとエンブレムの商標権
  • サーブグループとスカニアが保有するサーブのロゴとエンブレムの商標権
  • 新生サーブがロゴとエンブレムを使用できない見通しを伝えたAFP通信

2012年6月、破産を申請していたスウェーデンの自動車メーカー、サーブオートモビル(以下、サーブ)を買収すると発表したナショナル・エレクトリック・ビークル・スウェーデン社(以下、NEVS社)。同社が、サーブのロゴやエンブレムを使用できない見通しとなった。

サーブのロゴとエンブレム(グリフィンマーク)の商標権は、トラックメーカーを含めたサーブグループと、同じくスウェーデンのトラックメーカー、スカニアが保有。これはかつて、サーブとスカニアが共同企業体だった時から続いている。そのため、スカニアの許諾なしには、NEVS社はサーブのロゴとエンブレムが使用できないことになっていた。

8月16日、AFP通信の取材に応じたスカニアの広報担当、Hans Aake Danielsson氏は、「我々はサーブを買収した企業に、スカニアを象徴するグリフィンマークを使って欲しくない」とコメント。さらに、「スカニアのロゴは1911年から使われており、(サーブを買収した企業がこれを使えば)ブランドイメージを損なう可能性がある」と述べ、NEVS社にサーブのロゴとエンブレムの使用を認めない方針を示したという。

サーブを買収したNEVS社は2012年5月、元ボルボ(商用車)CEOのKarl-Erling Trogen氏が立ち上げたEVベンチャー。同社の主な出資者は、中国(香港)の代替エネルギー会社と日本の投資会社という、いわば日中連合企業だ。新生サーブはこのままだと、新たなロゴやエンブレムをデザインする必要に迫られている。

《森脇稔》

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