【トヨタ カローラ 新型】最後は人間の感性

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トヨタ・カローラアクシオ1.5
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11代目となったトヨタ『カローラ』は“乗り味”にこだわって設計されたのは既報の通りだ。その“乗り味”には、ボディ剛性以外にもステアリングフィールなど様々なものが含まれている

カローラは新型車の例に漏れず、電動パワーステアリングを採用しているが、これを制御しているのがECUだ。「このコンピューター(ECU)で、例えば、ステアリングをどれだけ切ったら、どれだけ自然にアシストするか、更に、路面のインフォメーションがつかみやすいように設定しています」とは、トヨタテクニカルディベロップメント第2車両性能開発部車両運動性能開発室の尾崎正樹さんの弁。「トヨタの歴史の中で、ブラッシュアップして積み重ねてきた経験と時間から、今回はうまく出来たと思います」と話す。

特にこの中の経験が一番ものをいったという。「今回、我々と一緒に仕事をした現場の人(テストドライバー)が、主にリーダーシップを執って完成させてくれたのです。その人の能力が大きかった」と述べる。「30年程操安性をテストして来た人がやったので、非常に助かりました」。

また尾崎さんは、「(これらのことを)感応評価という言葉で表しますが、そこには経験や、ノウハウなどが必要だと思うのです。やはり人間が感じる能力はものすごく高くて、いくらある試験をして、ある特性値を定量値で語ったとしても、最後の最後はやはり人間、ドライバーの感じるところなのです」といい、「逆に人間しか感じられないところもあると思います。そういう想いを入れてまとめました」と語った。

《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

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