三菱自動車の益子修社長が、エコカー補助金の終了時期が想定よりも遅くなりそうなことに頭を痛めているという。三菱が8月31日に発売する新型『ミラージュ』もエコカー補助金の恩恵を受ける可能性が出てきているにも関わらず、益子社長が悩んでいる理由とは…。
益子社長は8月1日に都内で開いた新型ミラージュの発表会で一部報道陣に対し、「もともと(ミラージュの発売に)間に合わない前提でやっていた。7月末には(エコカー補助金が)無くなると思っていたので、そういう話も出てきているので、どうすればいいのか」と打ち明けた。
「どうすればいいのという意味は、早く注文していただいた方にできることなら(エコカー補助金を)還元してあげたい。果たして、そんな器用なことができるのだろうか。要するに必ずしもオーダーを受けた色とか仕様で造っているわけではなくて、ある程度見込みで造っているので、最初にオーダーした人が(納期のタイミングで)補助金を受けられなくて、100番目にオーダーした人が受けられるという不公平が出てくる可能性がある」というわけだ。
三菱は、新型ミラージュの発売までにエコカー補助金切れとなることを想定して、6月26日から予約注文を開始して、8月末までに成約すれば5万2500円分のディーラーオプションがもらえるというキャンペーンを実施中。
場合によってはエコカー補助金と5万2500円分のディーラーオプションを同時に得られるケースも出てきそうだ。益子社長は「それはやめたとはいえない。それはもうそれで良い」とキャンペーンの継続を明言したが、「(補助金を受けられる)順番がきっちりと決まればそれは説明できると思うが、ところが1000番目ができなくて2000番目ができたって事態が、どうも起こりそうで、それをどうしようかなと正直悩んでいる。それでどうやって不公平感を無くせるかを、今指示している」と明かした。