【新聞ウォッチ】マツダ・山内社長、今期黒字化へ「確かな手応え」

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マツダCX-5生産ライン
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気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。

2012年7月4日付

●小沢氏ら衆院37人除籍(読売・1面)

●ネルサス工場閉鎖・売却再建策発表、早期退職5000人募集(読売・1面)

●EV・給電装置タダで使って、日産、大阪府・市、希望企業などに(読売・8面)

●車各社、進む生産効率化、厳しい円高・電力不足、海外移転加速も(読売・8面)

●マツダ低燃費エンジン倍増、10月から年産80万台に(朝日・11面)

●トヨタ米新車販売、先月60%増(日経・7面)

●自家発電比率3割に上げ、トヨタ、節電要請受け、愛知の工場で(日経・11面)

●新型セダン生産欧州向け前倒し,マツダ(日経・11面)

●ガソリン13%値下がり、4月上旬比スポット(日経・21面)

ひとくちコメント

取材で地方にいると、どうしてもブロック紙が気になるが、広島では中国新聞の存在が大きい。きょうの1面準トップは半導体大手のルネサスエレクトロニクスが合理化策を発表した記事を大きく取りあげている。

3年以内をめどに国内18工場のうち宇部市にある2工場や、鶴岡工場(山形県鶴岡市)など計8工場の売却または閉鎖を決めたからで、人員削減のため、5000人以上の応募を想定する早期退職を募集するという。ルネサスの再建策の記事は、全国紙の読売なども大きく報じている。

ルネサスの取引先や工場は各地に多く、地域経済に大きな打撃を与えそうだが、同じ中国地方に生産拠点を置く企業でも、ようやく活気を取り戻しつつあるのがマツダである。燃費を向上させる技術「スカイアクティブ」を全面採用するスポーツタイプ多目的車(SUV)『CX-5』の年間生産能力を、2013年3月に現在の5割増となる24万台にすると発表した。

CX-5は現在、宇品第2工場(広島市南区)だけで生産され、年間生産能力は16万台。これをまず8月に20万台に引き上げ、来年3月からは宇品第1工場(同)でも生産するという。

今年2月に発売したCX-5の国内の受注は約2万0400台で、発売から4か月半で年間販売目標の2倍を達成するほどの絶好調。その8割は新世代クリーンディーゼルエンジンの受注で「予想以上の反響に正直、驚いている」と、山内孝社長も思わず苦笑い。今期黒字化に向けた確かな手応えもそれなりに感じているようだ。

《福田俊之》

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