日産自動車のアンディ・パーマー副社長は29日、横浜市にある本社で会見し、2016年度までに小型商用車の世界販売を2011年度の実績の倍となる200万台を目指す考えを明らかにした。
日産は2011年度から2016年度までの中期経営計画「日産パワー88」で、世界をリードする小型商用車メーカーになるという目標を掲げているが、具体的な販売台数はこれまで示していなかった。
会見でパーマー副社長は「2002年度は1年間で(小型商用車を)16万3000台しか売っていなかったが、2011年度には100万台以上になった。中期計画で我々が目指しているのはそれを2倍すること」と述べた。
日産パワー88では世界シェアを10年度実績の5.8%から8%にまで引き上げる計画。日産のカルロス・ゴーン社長は、日産パワー88を公表した昨年6月の会見で2016年度に世界市場が9000万台まで拡大するとの見通しを示していた。シェア目標8%に相当する720万台の販売台数のうち小型商用車が約28%を占める計算になる。