ルノーサムスンが準備したブースは、成長の可能性と環境に優しいエネルギーを氷河とオーロラがモチーフ。その象徴として同社がルノーグループの総力を挙げて発表したのが、2013年よりルノーサムスンがプサン工場で本格量産して販売を目指しているEV「SM3 ZE」である。
「SM3 ZE」は内燃機関のエンジンを一切使わない100%EV。同社のフランソワ・プロボ社長はその信頼性について「ルノーグループを通して欧州での検証を実施しているほか、韓国政府主導で推進中のスマートグリッドの実証実験にも積極参加して十分検証が得られている」と説明。さらにLGやSKなど、世界最高水準の電池技術を導入することで、韓国内企業とのパートナーシップを高める計画だ。その他、EVのレンタル事業にも新たなビジネスモデルとして提案していくことについても言及した。
ブース内の出展車両は完成車だけで9台を用意し、他に「EVゾーン」をはじめとするテーマ別の体験ゾーンを展開。この中で注目を浴びたのはファッショナブルなクロスオーバーコンセプトカー「キャプチャー」で、ルノーサムスンの未来のデザインを垣間見ることができた。また、ルノーグループの先進的技術を集約して完成したF1マシン、韓国内最大規模のオンロードカーレース大会のスーパーレース用にアップグレードされた「SM3 2.0 Turboレーシングカー」の展示も行われた。