日産自動車のジョセフ・ピーターCFO(最高財務責任者)は11日横浜市の本社で開いた決算会見で、仏ルノーと共同で経営権を取得することで基本合意したロシア自動車最大手アフトワズについて「非常に良い投資対象であり、期待値も高い」との考えを示した。
その理由としてピーターCFOは「既存の生産能力を使うことによってロシア市場で早く発展できるというメリットがある。またアフトワズの事業計画をみると向こう5年間で多くの好機があると考えている。アフトワズ自体で大規模な収入を得る好機がある」ことをあげた。
さらに「私どものロシア事業をより速いペースで発展できる。そしてトップレベルの自動車メーカーになる可能性があると考えている」と述べた。
またカルロス・ゴーン社長は会見で「ロシアではルノーとアフトワズの3社合計で40%のシェア獲得を目指している。今年後半にはアフトワズのトリアティ工場で生産するエントリーカーの第一弾『アルメーラ』を発売する」ことを明らかにした。