ホンダの岩村哲夫副社長執行役員は27日の決算発表の席上、2012年度の4輪車世界販売計画を430万台(前年度比38%増)に設定したことについて「今までの成長ペースに戻る数字」と説明した。
岩村副社長は、310万台に落ち込んだ11年度の世界販売は「(自然災害の影響が)なかりせば10年度実績から約35万台多い385万台は見込めた」と指摘。そのうえで、385万台から今年度430万台への拡大は45万台なので、従来の成長ペースの延長線上にあるとの認識を示した。
もっとも、11年度の実際の販売数字からは約120万台と、大幅な増販を狙うことになる。その達成については、北米市場で今秋に投入予定の新型『アコード』などの新モデル効果やアジア地域で積み上がっているバックオーダーの存在から「実現を確信している」と表明した。