クライスラーグループが4日、米国で開幕したニューヨークモーターショー12でワールドプレミアしたダッジ『バイパー』後継車、SRT『バイパー』。会場では、同車のレーシングカーも、サプライズで披露された。
このレーシングカーは、クライスラーグループが2012年シーズンのALMS(アメリカン・ルマン・シリーズ)に投入するマシン。車名はSRT『バイパーGTS-R』だ。
初めてバイパーGTS-Rの名を冠したレーシングカーが登場したのは、1996年の初代モデル。1997〜99年の3年間、FIA GT選手権で活躍を見せた。2000年には米国の有名レース、デイトナ24時間に参戦。量産車ベースのアメリカ車として、初めて同レースを制している。
SRTバイパーGTS-Rは、2012年シーズンのALMSのGTクラス(量産車ベース)に2台がエントリー。現時点ではマシンの詳細は公表されていないが、最大出力640ps、最大トルク83kgmを引き出す8.4リットルV型10気筒エンジンはファインチューンにとどめ、軽量化やエアロダイナミクス性能の向上に重点的に取り組むようだ。
クライスラーグループのSRTブランドおよびモータースポーツ担当、ラルフ・ギレス社長兼CEOは、「今夏、バイパーのモータースポーツの歴史に、新たな一章が書き加えられるだろう」とコメントしている。