[アウディスポーツ計画12]技術による先進、レースは実験場

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アウディR8LMS
  • アウディR8LMS
  • アウディジャパン代表取締役社長の大喜多寛氏とレーシングドライバーのシンディ・アレマン氏

22日、アウディジャパンは2012年のアウディのモータースポーツ活動計画を発表した。

そもそもアウディとモータースポーツとの関係はどのようなものか。同社代表取締役社長の大喜多寛氏は、アウディの歴史を振り返る。「“Vorsprung durch Technil”日本語で技術による先進。アウディはホルヒが101年前に“最高の素材で最高の技術、その2つを併せ持って最高のクルマを造る”ということで会社を興しました。その後、1912年にアルペンラリーでアウディが優勝しているのです。つまり100年前にはもうアウディはこのようなレースに参加をしているのです」とし、「レースと実際の市販車との関係を、“レースは技術の実験場”ととらえているのです」と話す。

またアウディは、「技術による先進をブランドのコアとしてとらえており、常に新しいことにチャレンジしていくということが、ポリシーとなっています」ともいう。

具体的には、アウディ『クワトロ』ではラリーでの経験やそこで得られた4輪駆動の技術を、初めて市販車に適用した。また、ル・マンでガソリンの直噴技術や、同じくル・マンで初めてディーゼルエンジンで優勝した技術を市販車に投入しており、まさしくレースは技術の実験場だといえる。

今年、アウディジャパンがカスタマーレーシングとしてサポートするアウディ『R8LMS』も「55%が市販車の『R8』の部品をそのまま使っています。このようにレースで実際の市販車とレーシングの過酷な戦いで得た技術を常にフィードバックしていることをやり続けているのです」と語った。

《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

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