そもそもアウディとモータースポーツとの関係はどのようなものか。同社代表取締役社長の大喜多寛氏は、アウディの歴史を振り返る。「“Vorsprung durch Technil”日本語で技術による先進。アウディはホルヒが101年前に“最高の素材で最高の技術、その2つを併せ持って最高のクルマを造る”ということで会社を興しました。その後、1912年にアルペンラリーでアウディが優勝しているのです。つまり100年前にはもうアウディはこのようなレースに参加をしているのです」とし、「レースと実際の市販車との関係を、“レースは技術の実験場”ととらえているのです」と話す。