日本自動車工業会の志賀俊之会長は15日の定例会見で、2月の米国市場が年率1500万台レベルに回復したことについて、「リーマン・ショック後の落ち込みから年100万台ずつ回復してきたが、しっかりした足取りになってきた」と評価した。
最近の新車販売の動向は「米国の個人消費の回復を如実に表している」とし、「米国経済がしっかりした回復に入っているのかなと受け止めている」と語った。
また、日本の自動車メーカーにとって「米国市場は収益性の面でも高い。円高下にあるが、(米市場の回復は)日本各社の業績をよくする大きな要素になる」と述べた。さらに、「欧州の財政危機が少しずつ改善することになれば、2012年度は期待できる年になる」と、先行きの経営環境の改善に期待を表明した。