バルセロナテストが終了した翌5日のフィルミングデー(撮影走行)の午後に、HRTのニューマシン「F112」がバルセロナに運び込まれた。
チーム代表の元F1ドライバー、ルイス・ペレス・サラは語る。
「フィルミングデーを利用して何とか最低限のシステムチェックはできた。それだけでも本当に良かったと思っている。ここまで漕ぎ着けるまでのすべてのメンバーひとりひとりの努力に感謝すると同時に、オーストラリアまでに一層の奮起を期待したい」
ナレイン・カーティケヤンのドライブで10周強を走った限りでは問題は発生せず、彼はこのF112を昨年のマシンに比べれば大きな進歩と語る。
「第一印象としては文句なしだ。セットアップ作業はまったく許されていないが、手応えは充分だった。目立ったトラブルもなく、新しいシーズンには大いに期待している」
「チームの全員が良く頑張ってくれたし新しいマネージメントも短い時間で出来る限りのことはしてくれた」
一方、チームメートのペドロ・デラロサは、サーキットに訪れたものの、この日のドライブはなかった。
ちなみに合同テストに新車で参加できなかったマルシャも、HRTと同様の状態である。