フォードモーターは24日、中国重慶市で建設を進めていた新工場が完成し、新型『フォーカス』の生産を開始したと発表した。
新工場は、フォードモーター、マツダ、重慶長安汽車の3社の中国合弁、長安フォードマツダが開設したもの。すでに重慶では、第1工場が稼働中。新工場は、4億9000万ドル(約400億円)を投資して建設され、年産台数は15万台を予定。新工場稼働により、現地生産能力は最大で年間60万台へ拡大する。
また新工場は、プレス加工から塗装、組み立てまで、一貫した生産拠点。まずは新型フォーカスの生産を開始し、順次、生産車種を拡大する。同社は新型フォーカスの車台から、最大10モデルを派生させる計画。これら派生車種を含めると2012年、グローバルで年間200万台を販売する方針だ。
フォードチャイナのデイブ・スコッチ会長兼CEOは、「我々は2015年までに、中国へ15の新型車を投入する」と述べ、中国市場に積極的に取り組む姿勢を示している。