【新聞ウォッチ】経営環境悪化、NEC1万人削減、任天堂初の営業赤字

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気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。

2012年1月27日付

●NEC、1万人削減、3月期赤字1000億円の予想(読売・1面)

●任天堂450億円営業赤字、3月期予想連結で初(読売・10面)

●石原新党、3月発足、亀井・平沼氏と合意(朝日・1面)

●現代自動車販売世界で400万台超 11年、米で20%増(朝日・11面)

●除染14年3月完了、環境省工程表、春に本格着手、年50ミリシーベルト以下優先(毎日・1面)

●レクサス世界販売目標51万台、トヨタが表明、「GS」全面改良(産経・10面)

●マツダ殺傷一部否認、初公判「9人目から覚えてない」(産経・20面)

●EVシェアで災害に強い街、品川の地域コミュニティー、一般利用者の募集開始(東京・22面)

●三菱自動車、29万台リコール(東京・26面)

●現代自動車、純利益5600億円、日産の倍水準、昨年35%増益、品質でも競争力(日経・8面) 

●アイシン・エイ・ダブリュ、新社長に川本睦氏(日経・12面)

●日本車再出発、カイゼンの先へ、高級車も新興国仕様、現地に裁量、ニーズ形に(日経・13面)

●いすゞ、トラック9万台リコール(日経・34面)

ひとくちコメント

電機大手のNECが従業員1万人の削減を含めた構造改革計画を発表した。09年度にも2万人の削減を行っているが、厳しい経営環境を踏まえ一段のリストラに踏み切るという。

きょうの各紙が報じているが、読売、朝日、日経が1面準トップ記事で掲載。ただし、読売と朝日が「1万人削減」としているのに対し、日経は半分の「5000人削減」としている。1万人のリストラの内訳は、正社員が半分の5000人でグループ11万人強の約4.5%にあたる。残りは外部委託の従業員で、5000人のリストラ後は業務を内製化に切り替えるという。つまり、日経は正社員のみを見出しに取り上げた。

NECは、携帯電話事業など業績不振に加え、2011年度に特別損失400億円を計上、最終損益が従来の150億円の黒字から1000億円の赤字に悪化するする見通しだ。年間配当も見送る。

この日は、ゲーム機大手の任天堂も2012年3月期の連結営業損益予想を従来の10億円の黒字から450億円の赤字に下方修正した。想定以上の円高に加え、欧米での年末商戦で「3DS」の販売が不振だったことが要因で、任天堂は連結決算の公表を始めた1981年8月期以来、初めての営業赤字となる見通しだ。

産経は「『日の丸電機』四面楚歌」、毎日は「電機業界縮小の波」として、「今後、電機業界を中心に国内の雇用環境が一段と厳しくなる恐れもありそうだ」と警鐘を鳴らす。来週からは自動車各社の2011年度第3四半期決算が発表される。「6重苦」で頭を抱えているのは電機業界ばかりではない。

《福田俊之》

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