フォード・ジャパン・リミテッドは26日、日本市場における主力車種『エクスプローラー』に、小型化し環境性能を高めた2リットルの新エンジン「エコブースト」を搭載した「エクスプローラー XLT エコブースト」を発表した。2月25日より販売を開始する。
エクスプローラー XLT エコブーストに搭載される新エンジン「エコブースト」は、フォードがグローバルに展開する環境対応エンジン。2リットルの小排気量にターボを組み合わせることで、環境性能と力強い走行性能を両立した。
直噴、Ti-VCT(吸排気独立可変バルブタイミング機構)などにより、旧型エクスプローラーの4リットルモデル以上の高出力(243ps)、高トルク(344Nm)を実現。10・15モード燃費は25%改善し、8.1km/リットルを実現する。
駆動方式は、各国で展開されるモデルと同様に前輪駆動(FWD)のみで、四輪駆動(4WD)は設定しない。エクスプローラーとしては国内初のFWDモデルとなる。
エクスプローラー XLT エコブーストは、外装色に上級グレード「リミテッド」に設定されている3コートのホワイトプラチナムを設定。内装では、本革シート、運転席/助手席シートヒーター&パワーシートを装備し、商品力を高めている。
価格は440万円。
新型エクスプローラーは2011年9月に販売を開始。大型SUVながらスマートなデザインや、先進的なテレマティクスシステム「マイ・フォード・タッチ」の採用などが好評で、12月までで既に650台を販売した。エクスプローラーは今月20日に、政府が実施するエコカー補助金の対象となることが発表された。エコブースト搭載車の発表で、販売にさらなる弾みをつけたい考えだ。
フォード・ジャパン森田俊生社長は「日本での販売の核となるエクスプローラーに、新エンジン・エコブーストを搭載したことで、商品価値はさらに大幅に向上した。全体の販売を底上げし、年間10〜20%の増加につなげていきたい」と語った。