日本自動車工業会が発表した2011年の二輪車国内総需要は前年比5.1%増の44万4992台となり、6年ぶりに前年を上回った。
排出ガス規制対応による車両価格の上昇や、モデル数の減少で国内二輪車市場は急激に縮小したものの、2011年は消費者ニーズを捉えた商品の投入により、減少に歯止めがかかった。
車種別では、原付第一種の需要は同11.2%増の25万7000台となった。ニューモデル効果に加え、東日本大震災の影響により、原付第一種の経済性・利便性に注目が集まったため。
原付第二種は、ニューモデル効果が一巡し、同0.7%減の9万6000台と微減だった。軽二輪車は消費者ニーズを捉えたスポーツタイプの伸長により同3.3%増の3万9000台と前年を上回った。
小型二輪車は雇用・所得環境が厳しいことに加え、東日本大震災などの影響もあり、消費マインドが減少、同8.2%減の5万3000台となった。