トライアンフモーターサイクルズジャパンが、同社初となるジュニアライダー向け電動オフロードモーターサイクル『TXP』シリーズを発表した。
【画像】トライアンフのジュニアライダー向け電動オフロードバイク『TXP』
TXPシリーズは、2022年にトライアンフファミリーに加わった電動バイクブランド・OSETの技術を搭載。おもに未就学児から小学生をターゲットとし、年齢に応じたフレーム設計と車体構造、拡張可能な電動性能、安全性に優れた機能を搭載した2モデルで構成される。
最大の特徴は、独自の2in1モジュラーデザインだ。シートとマッドガードを取り外すことで、座って走るオフロードスタイル(XPloreモード)から立って乗るトライアルスタイル(Trialsモード)へと簡単に切り替えることができる構造を採用している。

ラインアップは、3歳から5歳向けの『TXP-12』(税込み価格22万9900円)と、5歳から7歳向けの『TXP-16』(同29万9900円)の2機種。
TXP-12は、600W・43Vブラシレスモーターを搭載し、重量はわずか22.7kg。シート高はトライアルモードで360mm、XPloreモードで445mmと低く設定され、小さなライダーでも両足をしっかりと地面に着けることができる。最高時速は約22kmで、軽度の走行で最長3時間の連続使用が可能だ。
TXP-16は、765W・43Vモーターを搭載し、より高いトルクと最高時速約30kmを実現。油圧ディスクブレーキを装備し、より強力で安定した制動力を提供する。重量はトライアル仕様でわずか26.2kgで、サスペンションのトラベル量はフロント80mm、リア90mmに拡大されている。

安全面では、磁気式セーフティランヤード、PINコード保護の保護者用スピードコントロール、2段階の起動システム、IP67規格の防水電子機器などを搭載。保護者が出力、速度、スロットル応答を4段階で調整できる設計となっている。
各モデルには、スムーズで予測可能なパワーを発揮するブラシレスモーターが搭載され、ライダーの年齢や経験に応じて調整可能。FOC(フィールドオリエンテッドコントロール)やAPS(アクティブパワースタビライゼーション)といった先進的な電子制御により、安定したパフォーマンスと効率的なパワーマネジメントを実現している。