オイラもイヤーカーとなった日産『リーフ』に最高得点を投じた一人だ。
航続距離、インフラの整備などなど、まだまだガソリン車のように不自由なく走りまわれるクルマではないが、今、ひとつの大きな方向へ日産が旗を振っているというバックボーンも評価して決めた。
これから先、ガソリン/ディーゼルエンジン車もハイブリッドもプラグインもリーフのようなEV、その先の燃料電池車、ステアリングを握る人それぞれが使い勝手に合わせて選択する時代が来るだろう。そのためにも今はEVを応援する時でもある。
またリーフはスポーティなクルマとしてもよく出来ているのだ。スタイルはいまひとつ好みではないが、モーターのトルクの力強さ、コーナリング中のスタビリティの高さなども持ち合わせているのだ。
三好秀昌|ラリードライバー/自動車ジャーナリスト/動物カメラマン
東京都生まれ。日本大学芸術学部写真学科卒。八重洲出版の契約カメラマンを経て、ラリー成績の上昇とともにスポーティーカーの試乗原稿を執筆する。89年からWRCラリーに参戦する三菱ラリーアート・ジャパンのチームマネージャーも務める。1991年、日本人として初めてイギリス国内ラリー選手権ランキング2位の成績を残す。94年FIAヨーロッパラリー選手権グループNランキング2位。95,96年、サファリラリーグループN2年連続優勝。数多くの WRCラリーに参戦。2003年フェアレディZを擁して全日本ラリーに復帰し優勝。2008年FIAアフリカラリー選手権チャンピオンとしてモナコで表彰を受ける。ケニヤで豹の撮影を継続中。