日本精工は29日、世界で初めてFF車への搭載を可能にしたトロイダルバリエータ(無段変速機)を開発したと発表した。
トロイダルバリエータは、変速ギアを使用せず、無段階の変速を可能にしたトランスミッション。エンジンの回転数に応じて理想的な変速比でエンジンの動力を伝達するため、変速ショックがない滑らかな乗り心地と低燃費を両立する。
従来のトロイダルCVTは、搭載スペースの関係で大型のFR車のみ搭載が可能だったが、開発品は構成部品をコンパクトにレイアウトし、内部の仕様を見直すことで従来よりも全長を2割短縮。FF車への搭載を可能とし、オートマチックトランスミッションやベルトドライブCVTを凌駕する省燃費を実現する。
同社は、今回開発したトロイダルバリエータを11月30日から東京ビッグサイトで開催される第42回東京モーターショーに出展する。