【新聞ウォッチ】三菱タイ工場、こんどはネズミで生産 “チュー”断

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気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。

2011年11月25日付

●スズキ、国際仲裁申し立て、VW問題解決急ぐ、結論まで2年近く(読売・11面)

●M9級「30年内に30%」政府が予測、三陸から房総沖測(朝日・1面)

●今年の話題商品、2年連続「スマホ」(朝日・8面)

●三菱自、軽商用のEV発売(朝日・8面)

●超円高で「自動車産業全体が崩壊」トヨタ社長危機感(毎日・2面)

●BMW、都市用EVを初披露(産経・11面)

●日本発、未来へ、東京モーターショー、「街乗り」VS.「速さ」バイク二極化(産経・11面)

●リスク回避株離れ鮮明、日経平均8200円割れ(日経・1面)

●燃費リッター30.2キロ、スズキ新アルト、ガソリン車で最高(日経・11面)

●トヨタ針路を探る、新興国で現代自追う、海外拠点から世界輸出(日経・9面)

ひとくちコメント

「本当に何が起こるかわからない」と苦笑するのは、三菱自動車の益子修社長。タイの洪水の影響で1か月余り生産を停止していた同社のバンコク郊外にあるラムチャバン工場が今月14日から稼働を再開したが、工場内でネズミが大量に発生し「ケーブルをかじったりしたために、駆除に追われて一時ラインを停止するハメになった」というのである。

もっとも、タイに駐在する社員や現地の従業員の頑張りで、現時点ではほぼ正常化にもどったそうだが、今後は生産停止で約1万2000台分の遅れをどれだけ挽回できるかどうかポイントになる。

ただ、取引先の部品メーカーでは、賃上げ交渉中で、残業カットで部品供給が制限されることも予想されるため、グローバルスモールについては「計画通り3月初めに立ち上がれるか微妙。当初計画よりも少し遅れるかもしれない」とも述べた。

三菱自動車にとってタイは、最重要戦略拠点のひとつ。それだけに、タイに生産拠点を構える日系の自動車メーカーの中では、いち早く工場を再開し、フル稼働体制に踏み切っている。

益子社長は「3・11の時もそうだったが、きれいに立ち上げないのが早期に再開させる秘訣」とも打ち明けたが、共に危機を乗り越えようとする現地従業員の愛社精神と結束力こそが、最大のパワーになっていることは言うまでもない。

《福田俊之》

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