11月4-6日に開催された、2011年FIAアジア・パシフィック・ラリー選手権(APRC)最終戦「チャイナラリー龍遊」は、プロトンモータースポーツのアリスター・マクレーが優勝、APRCタイトルを獲得した。
このチャイナラリーでは路面がグラベルと舗装のミックスで、舗装の割合が6割近くになる。龍遊で使用される舗装はコンクリート質で滑りやすく、ラリーウィークは雨にも見舞われ、セッティングはもちろん、タイヤ選択でもトリッキーな状況となった。
今シーズンのAPRCタイトル争いは、アリスター・マクレーとクリス・アトキンソンの共にプロトン『サトリアネオS2000』を駆るプロトンモータースポーツのチームメイト同士の一騎打ちとなった。
マクレーは初日から快走し、2位のヤリ・ケトマーを1分以上引き離しての圧勝を飾り、自身初のAPRCタイトルを獲得。同時にエントリーしていたアジアカップタイトルも手中に収めた。
チームメイトのアトキンソンは、今回3位となったがパシフィックカップを制している。マニュファクチャラーズ選手権でもタイトルを獲得しているプロトンモータースポーツは、三冠を達成した。
一方、ジュニアカップでは、プロトンクスコラリーチームの番場彬(プロトンサトリアネオ=グループN仕様)が、タイトルを獲得。APRCの2011シーズンは、サトリアネオが今季のAPRCに関連するすべてのタイトルを獲得し、プロトン勢が席巻した一年となった。
2012年のAPRCは、ラリー・オブ・ワンガレイ(ニュージーランド、3月31日-4月1日)で開幕する。