アストンマーチンは、同社初となる小型車『シグネット』を日本で発売する。コンセプトは「ラグジュアリー・シティカー」で、都市部に住む高級ブランド志向のユーザーをターゲットとする。従来モデルとは異なり、一部のいわゆる富裕層だけがターゲットではないのだという。これまでアストンマーチンは、『DB9』や『ヴァンテージ』、『ヴィラージュ』と言った高級スポーツカーを生産、販売してきた。価格帯も日本では2000万円台が中心と、一般ユーザーにとっては手の届かない存在だった。今回販売するシグネットは475万円からと、「誰でも手の届く価格にした」(アストンマーチン)。また、チーフデザイナーのMarek Reichman氏は、「小型車に乗りたいけどもっと高級感が欲しい、アストンが欲しいけど市街地に住んでいるので大きいスポーツカーは買えない、という人たちに選んで頂きたいのです」と語る。さらに、競合するのは他メーカーの「車ではない」のだという。「シグネットはこれまでにない、世界で初めての小さなラグジュアリーカーです。ですので、競合するものがあるとしたら、バッグや時計などの、いわゆる“高級ブランド”がそれにあたるでしょう」(Marek Reichman氏)。超高級車であるアストンマーチンを買うのではなく、上質なアクセサリーを選ぶ感覚でカジュアルにアストンマーチンというブランドを楽しんでほしい、というのが狙いだ。Marek Reichman氏は、「3mの小さなボディですが、アストンマーチンの精神はシグネットにもちゃんと息づいています。キュートで美しく、スタイリッシュで楽しい、シグネットの世界を多くの人に感じてほしい。アストンマーチンというブランドを理解し、愛してもらえる人たちの輪を広げていきたい。」と述べた。
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