第18回ITS世界会議がアメリカ・オーランドにあるオレンジカウンティコンベンションセンターにおいて16日よりスタートした。この日は午後5時よりオープニングセレモニーがセンター内の大ホールで開催。パフォーマンスを交えた賑やかな幕開けとなった。
オープニングはジャズピアノの演奏から始まった。静かに、そして躍動感あふれる演奏が会場内を約10分ほど包む。時折、演奏者は表情豊かなパフォーマンスも見せ、会場内を湧かせた。演奏が終了して、世界会議組織委員長のパトリック・マックゴワン氏がITS世界会議へ訪れた人たちへの歓迎の挨拶を行った。
続いてGM本社副社長アラン・タウブ氏が登場。ステージ内を左右に往復しながら説明する様子はIT企業によく見られるスタイル。ボルトで創出した実績を元に、今後のEV化計画を説明し、2013年には小型EV車としてシボレー・スパークを発売することも改めて表明した。また、オンスターの利用者が600万人を超えたこと、「Vehicle that don't Clash」、ぶつからないクルマの実現を説明するなど、未来を語るのではなく、より近い将来の話が中心だった。
その他、蓄積した情報技術を交通管理システムにも展開するTelvent社のCEO イグナシオ・ゴンザレス・ドミンゲス氏、米国運輸省RITA(研究・革新技術局)局長代理グレッグ・ウィンフリー氏が挨拶。フロリダ州知事リック・スコット氏も登場し、「ワシントンは雨がたくさん降ったけれど、オーランドで素晴らしい日光浴を楽しんで帰って下さい」とユーモアたっぷりに挨拶した。
最後に、ITS世界会議を受け持つ世界3地域の代表が挨拶。アジアパシフィック代表では日本から経済産業省大臣官房審議官の黒田篤郎氏が登壇し、震災や津波への世界中の支援に対して感謝の意も述べ、ITSへの今後の期待を述べた。