2年後の2013年10月に東京で開催される「第20回ITS世界会議 東京2013」の日本組織委員会(委員長・渡邊浩之ITS Japan会長)は11日、都内で2回目の委員会を開き、同会議のテーマなどを決めた。
次世代ITSは自動車などのモビリティが高度な通信や情報処理のバックアップを得ながら社会的ネットワークを形成するという観点から、テーマを「Open ITS to the Next」とした。ITSのためにつくられるプラットホームには誰もが情報提供者となり、また誰もが情報にアクセスできるという視点を織り込んだ。
委員会後に記者会見した渡邊委員長は、東日本大震災によりITSが「災害や不測の事態にもスピーディーに対応するという社会要請も高まってきた」と指摘。そのうえで安全・環境といった従来のITSの枠を超えた展示などにより「歴史に残る会議にしたい」と語った。
東京会議は13年10月14日から18日まで、東京国際フォーラムと東京ビッグサイトを会場に開き、60か国から8000人の参加を見込んでいる。日本でのITS世界会議は、横浜、名古屋に次いで3回目となる。