トヨタ自動車は9月5日に発売した新型『カムリ』の国内受注が好調に推移しており、増産の検討を始めた。開発責任者の岡根幸弘チーフエンジニアが4日明らかにした。
カムリはモデルサイクルで月間500台の販売計画としているが、同社によると9月末までの受注は月間計画の10倍を上回る出足となっている。国内向けは2012年末までの16か月間で1万2000台の生産を計画していたものの、見直すこととなった。
新型カムリの国内向けはハイブリッド車(HV)のみとし、堤工場(豊田市)で生産している。HVについては電池などの生産に限界があるため、増産にも限りがあるものの、岡根氏は「今年度末まではエコカー減税もあるので、間に合うように年内生産分を何とか増やしたい」と語った。
堤工場ではカムリの輸出車両も若干生産しており、当面は輸出向けを国内に向けに転換させることも検討している。