独自の軽量化技術を投入したアルミハイブリッドボディ(どうやって実現したのか興味津々…)に、トルクベクタリングシステムを搭載したクワトロシステム、デュアルクラッチ式の7速Sトロニックなど、新しいものが好きな人にとってはたまらない最先端技術の数々を身に着けているところが、まず新型『A6』のポイント。一方で、メカニズムにはあまり感心がないという人にとっても、この内外装のデザインや俊敏性のある走りに惹かれる人は少なくないと思う。中でも筆者が刺さったのはインテリアデザインだ。これまでのアウディ車は、高級感こそあっても、守りに入っているイメージが強かったのだが、新型A6はそれを打破し、一線を越えたように感じられる。また、まだ改善の余地はあるものの、MMIが年々使いやすくなっていることも歓迎だ。内容のわりに価格が控えめである点も魅力。2.8FSIクワトロで610万円というのは、標準装備品の充実度を考えればなおのこと、なかなかのバーゲンプライスだと思う。『A4』の2.0TFSIクワトロとの差が92万円と聞けば、筆者ならこちらを選びたくなる。ただし、その2.8FSIクワトロで気になったのが、スロットルの早開きだ。せっかく良くできたクルマだし、熟成されたエンジン自体のフィーリングは上々なのに、飛び出し感が強く、これでは街中で落ち着いて乗れない。■5つ星評価パッケージング:★★★★インテリア/居住性:★★★★★パワーソース:★★★フットワーク:★★★★オススメ度:★★★★岡本幸一郎|モータージャーナリスト1968年富山県滑川市生まれ。学習院大学卒業後、生来のクルマ好きが高じて自動車メディアの世界へ。自動車情報ビデオマガジンの制作、自動車専門誌の記者を経てフリーランスへ。近年はWEB媒体を中心に活動中。「クルマ好きのプロ」として、ユーザー目線に立った視点と幅広い守備範囲を自負し、レスポンス試乗記には他媒体では諸事情により書きにくい本音も!?
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