GMがフォルクスワーゲンのCEOに噛みついた。GM傘下の欧州ブランド、オペル売却を巡る発言が原因だ。
事の発端は13日、ドイツの『Frankfurter Allgemeine Zeitung』紙が、フォルクスワーゲンのマルティン・ヴィンターコルンCEOへのインタビュー記事の中で、同CEOの「オペルは韓国のヒュンダイではなく、中国の自動車メーカーに売却されるのではないか」との発言を掲載したこと。
これに対して、GMは13日、声明を発表。「ヴィンターコルンCEOは、オペル売却観測をあおるような発言を続けており、非常に残念」と批判した。
巨額な累積赤字を抱えるオペルに関しては、GMが売却に踏み切るとの噂があるのは事実。しかしGMは声明の中で、「オペルは1928年以来、GMの欧州事業の重責を担ってきた。今後もGMは、エンジン併用型レンジエクステンダー(航続距離延長)EV、『アンペラ』同様、オペルの新商品に対する投資を続ける」とコメントしている。