トヨタ エティオス、最大風速のエアコンはインド人好み

自動車 ニューモデル 新型車
エアコンをはじめ、インドの気候や交通事情を分析して開発された戦略車、エティオス
  • エアコンをはじめ、インドの気候や交通事情を分析して開発された戦略車、エティオス
  • エティオスのチーフエンジニア則武義典氏
  • 縦に並んだエアコンの送風口。後席まで風が届く。
  • トヨタのインド戦略車 エティオス
  • トヨタのインド戦略車 エティオス
  • グローブボックスにも冷気を送り、クーラーボックスとしての役割も果たす
  • トヨタのインド戦略車 エティオス
  • トヨタのインド戦略車 エティオス

トヨタ自動車が新興国専用のエントリーモデルとして2010年末にインドに投入した『エティオス』は、同国の気候に合わせて専用のエアコンをデンソーと開発した。

エティオスの開発責任者である則武義典製品企画本部チーフエンジニアによると、「“のど元風速”が現地では重要な要素であり、乗員に当たる風速は秒速2.5mとクラス最大にした」という。

則武氏は2006年の開発着手時から、頻繁にインドに出張滞在し、さまざまな現地のニーズを掘り起こし、開発に反映してきた。エアコンについては「暑い車室外から乗車した時には、とにかく強力な冷風が必要」と判断した。

また、後席にも十分な冷風が届くようインパネの中央部に大きな縦型の送風口を設置し、インド向けならではの工夫を凝らした。「冷房や送風能力があれば、騒音はある程度犠牲にする」というのもインドユーザーの価値観だと分かり、コスト面でも割り切って送風重視の設計とすることができたという。

《池原照雄》

【注目の記事】[PR]

編集部おすすめのニュース

特集