BMW 5シリーズ、欧州仕様に新4気筒ターボ…燃費2割向上

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BMWは1日、欧州向けの『5シリーズ』に2011年モデルを設定した。ハイライトは、新型4気筒ガソリンターボエンジンの投入だ。

新エンジンは今年1月、『X1』を皮切りに搭載がスタートしたもので、欧州を中心に広がるダウンサイジング(排気量の縮小)トレンドに沿って、新開発したもの。6気筒エンジン並みのパワーと、4気筒ならではの燃費性能を両立させているのが特徴である。

新しい4気筒エンジンは、1997ccの排気量を備え、ツインスクロールターボチャージャーで過給。5シリーズの場合、2種類のチューニングが存在し、「520i」グレードが最大出力184ps、最大トルク27.5kgmを発生する。

「528i」グレードは、その高出力版を積み、最大出力は245ps、最大トルクは35.7kgm。現行528iの自然吸気(NA)3.0リットル直列6気筒(最大出力258ps、最大トルク31.6kgm)に対して、互角かそれ以上のスペックだ。

新528iは、0-100km/h加速6.2秒、最高速250km/hの実力。欧州複合モード燃費は15.4km/リットル、CO2排出量は152g/kmと、現行比で最大2割、環境性能を向上させた。アイドリングストップやシフトアップインジケーター(MT車)、最新の直噴システム、バルブトロニック、ブレーキエネルギー回生システムなどの効果も大きい。

2011年モデルの5シリーズは、今秋、欧州市場へ投入。日本への導入時期は、現時点では未定だ。

《森脇稔》

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