気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。
2011年6月27日付
●最大級津波避難を徹底、防災会議は中間報告、堤防重視から転換(読売・1面)
●太陽光発電補償トラブル、隣にマンションパネル日陰に(読売・37面)
●スカイツリー入場料3000円、「眺望単価」1メートル6.7円(朝日・33面)
●玄海原発再開へ政府が説明会、参加者限定に批判(毎日・26面)
●モノ作り日本脱出加速、電力供給不足、脱原発に不信(産経・1面)
●希望大国ブラジル、次は車、家、たくさん買いたい(産経・1面)
●スズキにエンジン供給、フィアット、ディーゼル年2万基(日経・1面)
ひとくちコメント
今週29日には上場企業の株主総会がピークを迎える。すでに総会を終えたトヨタ自動車やホンダなどは2011年3月期の有価証券報告書を公表しているが、その中で,役員報酬が1億円以上だった経営者たちの具体的な金額も掲載されている。
このうち、トヨタの豊田章男社長の2010年度の総報酬額(ストックオプション含む)が1億3600万円だったことがわかった。25日付の朝刊各紙が報じているが、報酬が1億円以上だったトヨタの役員は6人と前年度に比べて2人増えた。08年秋のリーマン・ショック以降カットされていた賞与が復活した影響とみられる。
トヨタで報酬額が最高だったのは前年同様に張富士夫会長の1億5100万円。退任の渡辺捷昭相談役(前副会長)と岡本一雄相談役(前副会長)がそれぞれ1億2200万円だった。また、 ストックオプションを含む取締役31人の報酬総額は23億1400万円で、平均額は約7465万円となった。
一方、ホンダの伊東孝紳社長の役員報酬は総額で1億3000万円。内訳は基本報酬が約9100万円で、役員賞与が約3800万円。ちなみに、伊東社長の昨年の役員報酬は総額で1億1500万円で、1500万円もアップしたが、咋年は1億円未満で開示されなかった豊田社長の今年の額よりも600万円下回っている。
豊田社長らの役員報酬が1億円を超えたことで「貰い過ぎ]との意見もあるが、約10億円をゲットしたとみられる日産自動車のカルロス・ゴーン社長と比べれば、日本人経営者はまだまだ「控えめ」との見方もある。