トヨタ自動車の小澤哲副社長は10日、今期(2012年3月期)の業績予想の発表会見で、東日本大震災によるトヨタ単体での世界生産の減産影響が45万台になるとの見通しを公表した。
当初の計画に対する減産は4〜6月期に集中し、規模は80万台に及ぶ。現時点では、下期以降の増産で35万台の挽回を図る計画としており、通期では差し引き45万台の影響となる。
小澤副社長は、この減産による連結業績での減益影響は3600億円規模になるとの見通しも示した。トヨタは前期決算で22万台の減産影響を受け、連結営業損益では1100億円の減益要因になった。
今期業績にも生産減が大きく影響するものの、トヨタは下期の増産をさらに上積みしながら、収益の改善につなげたい方針だ。