電気自動車(EV)の試験・評価を幅広く行っているテュフ・ラインランド・グループは、電気自動車の実使用についてさらに幅広いデータ・情報を蓄積するため、試験対象車種を拡大したと発表した。
同社グループでは、日本法人のテュフ・ラインランド・ジャパンが日産自動車のEV『リーフ』の使用を開始しているほか、ドイツではフィアット『フィオリノ』をベースにしたEVの実使用試験も進行中。ハンブルグでは、新型フィアット『フィオリノE』の実使用試験を開始しており、さらにケルンでもEVの長期使用試験を実施している。
今回のEVの試験車種の拡大は、EV分野の経験の蓄積と、EVの利用促進が目的。試験・評価は、インフラ、車両技術とバッテリー、運転性能の3つの分野に重点を置いて実施する。さらに今回新たに試験を開始したリーフ、フィオリノE、Micro-Vett社製フィオリノEをベースとした、関係各社間の情報交換のためのシステムを構築する。
関係各社はシステムを利用することで、走行中のEVから得られた情報を共有・収集、分析できる。
現在テュフ・ラインランドは、EVに関する幅広いサービスを提供している。提供分野は、エネルギー生産、自動車開発、インフラ、充電システム、蓄電池、EVの安全性と多岐にわたっている。さらにEVに関する消費者反応について調査を実施し公表するなど、情報の共有も積極的に行っている。