【新聞ウォッチ】世界平和度ランキング、原発事故の日本3位

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福島原発1号機タービン建屋への飛散防止剤散布風景(5月27日撮影)
  • 福島原発1号機タービン建屋への飛散防止剤散布風景(5月27日撮影)
  • 東京電力福島第一原子力発電所2号機原子炉建屋内1階(5月18日撮影)
  • シボレー・キャプティバ
  • シボレー・キャプティバ
  • メルセデスベンツ日本、ニコラス・スピークス社長と新型Cクラス
  • メルセデスベンツCクラス新型

気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。

2011年5月31日付

●不信任案週内に提出、2日か3日最終調整、自民、公明と共同で(読売・1面)

●東電「投資不適格」に、米格付け会社5段階下げ(読売・2面)

●消費税2〜3%ずつ、景気への影響「小さい」内閣府・財務省報告(朝日・1面)

●リニア新幹線「新大阪駅に」JR東海社長乗り継ぎ考慮(朝日・7面)

●「首相にふさわしいのは誰」枝野氏10%で首位(産経・5面)

●平和度ランキング、日本3位、最下位ソマリア(東京・3面)

●値上げの夏、電気・ガス大幅上昇(東京・7面)

●日本仕様で攻勢、GMが低価格SUV、ベンツCクラス刷新(東京・7面)

●レアメタル開発拡大、価格急騰、中国依存下げ(日経・1面)

●研究開発、インドネシアに拠点、ダイハツ、成長市場に密着(日経・13面)

ひとくちコメント

世界各国・地域の平和度合いをランク付けした2011年の「世界平和度指数」で、日本は2年連続で3位に入ったという。シドニーに本部を置く国際民間シンクタンクの「経済・平和研究所」が公表したもので、朝日などが30日の夕刊、きょうの東京などにも取り上げられている。

調査は153の国と地域を対象に、外国との紛争やテロの危険性、人権状況、政治の安定度など23項目の要素を数値化したもので、1位はアイスランド、2位はニュージーランドとなっている。下位5か国は、最下位からソマリア、イラク、スーダン、アフガニスタン、北朝鮮の順。

日本は2年連続の3位だが、朝日などによると「他国に比べて犯罪が少なく、テロが起きる可能性も少ない」と治安面は高評価だったが、不安定な政治状況や中国や北朝鮮との緊張がマイナス。ただ、3月に発生した東日本大震災については「評価の指標には自然災害の影響は含まれない」そうだ。

津波による原発事故が“天災”とは思いにくいが、日経の市況コラム「大機小機」でも福島原発事故以来、「世界市場における『日本』ブランドの価値が低下。製品のブランドとしてだけでなく、旅行先、勤務先、留学先、投資先など様々な意味でのブランド価値が下がっている」と指摘している。

一方で、作家の曾野綾子さんが5月27日の産経のエッセイ「小さな親切、大きなお世話」で「『安心して暮らせる』とか『絶対安全でなければ』とかは、共に空虚な言葉だ」としながら、「安心して暮らせる生活を、約束する人は嘘つきか詐欺師。前者は選挙中の立候補者にたくさん発生し、後者は女性か老人に多い」とバッサリ。

原発関連の影響は来年以降のランク付けを待つしかないが、あの大震災で日本の国民は少なからず“平和ボケ”からは目覚めたような気もするが……。

《福田俊之》

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