ダイムラーは29日、メルセデスベンツ『SLS AMG ロードスター』の概要を明らかにした。
同車は、クーペボディの『SLS AMG』をオープン化したモデル。SLS AMGの最大の特徴だったガルウィングドアは装備されないが、爽快なオープンエアクルーズを実現する。
注目のルーフは、流行のメタルトップではなく、軽量なソフトトップを採用。操作は電動で行われ、11秒で開閉できる。また走行中でも、50km/h以下なら開閉可能だ。トランクは、クーペとほぼ同容量の173リットル(VDA計測法)を確保している。
オープン化に当たり、ボディの補強にも取り組む。ダッシュボードやシート後部にはクロスメンバーが追加され、サイドシルも強化された。ダイムラーによると、クーペと同等のボディ剛性を保ちながら、クーペに対する重量増は40kgに抑えられるという。
エンジンはクーペと共通で、AMGが設計した6208ccのV型8気筒ガソリンユニット。最大出力571ps、最大トルク66.3kgmを引き出す。0‐100km/h加速は3.8秒、最高速は317km/h(リミッター作動)と、パフォーマンスはクーペと同じだ。
SLSAMGロードスターは、9月にドイツで開催されるフランクフルトモーターショーで正式発表。ドイツでは6月からオーダーを受け付け、現地価格は19万5160ユーロ(約2255万円)からと公表されている。