昨年、ミニフォーミュラのようなEVスポーツを発表してアッと驚かせたタジマモーターコーポレーション。モンスター田嶋率いる技術集団は、この新時代のスポーツマシンの市販化を実現すべく、現在実証実験を行なっている。
そんなタジマモーターのロゴを、人とくるまのテクノロジー展会場内の車両に発見。2人乗りのベアシャーシのみのように思えるそれは、ホイールベースが短く、車高はしっかりとあり、小さめのタイヤを履いていることからゴルフカートのようにも見える。
その正体は、リヤにインホイールモーターを装備したEVの試作車で、バッテリーやサスペンションも装備しており、この状態で完全に走行が可能だった。
ベアリング大手のNTNがインホイールモーターを中心とした駆動システムを開発しており、その搭載例としてタジマモーターがシャーシを製作したということらしい。ワンオフのラリーマシンやロールケージの製作を手がけているだけに、スチール製のスペースフレームを作り上げるのはお手の物だ。
このまま実際の車両へと開発が続けられるようなパッケージではなく、あくまでインホイールモーターの搭載を想定したテストケースに過ぎないようだ。けれども、その気になればEVはシンプルな構造だけに、比較的短期間でカタチにできる、ということの証明でもある。