アウディジャパンは、ラグジュアリー4ドアクーペ『A7スポーツバック』を5月17日から販売開始した。クーペの持つスポーティさ、セダンの快適性やプレミアム感、ステーションワゴンの実用性を兼ね備えた、新世代のクルマを提案する。
A7スポーツバックのエクステリアの最大の特徴は、独立したトランク部分を持たず、ルーフからリアエンドまでを流れるようなデザインとした点だ。さらにスポーツクーペのような低い全高、極限まで切り詰められた前後オーバーハング、引き締まった面構成などにより、従来のモデルにはない新たなラグジュアリーカーのデザインを実現した。
大きな開口部を持つ電動式リアゲートを採用し、ステーションワゴンに匹敵する最大1390リットルのラゲッジスペースを確保している。
インテリアはパーツの細部まで品質を追求した。全体は開放感を演出、ドライバーを包み込む形のラップアラウンドデザインでまとめた。LEDアンビエンスライトが夜間走行時のインテリアを光で演出する。ミラノレザーシート、タッチパッドと電動格納式8インチ大型モニターを備える最新世代のマルチメディアインターフェース、プレミアムサウンドシステムを標準装備する。
エンジンは最高出力300psを発揮するスーパーチャージャー付V型6気筒3.0リットル直噴ガソリンエンジン「3.0 TFSI」を搭載する。先進のデュアルクラッチトランスミッション「7速Sトロニック」や最新クワトロ(フルタイム4WD)システムなどが高い走行性能を実現する。
さらにスタートストップシステム(アイドリングストップ)、エネルギー回生機構も組み合わせ、環境性能も強化した。
価格は879万円。年間販売計画は1000台。
アウディジャパン大喜多社長は、「A7スポーツバックと同様に、新たなデザインの提案となった『A5スポーツバック』は昨年の登場から1年で、我々の予想を大きく上回る1500台を販売した。A7も日本市場に受け入れてもらえるだろうと期待している」と語った。