スバル インプレッサ 新型…従来の延長線上ではない、革新のクラス感をめざして

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スバル インプレッサセダン 新型の北米仕様。クラスを超えた価値の実現がキーワードだ。日本導入時期は未定。
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  • スバル インプレッサ 新型の北米仕様
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ニューヨークモーターショーで世界初公開となったスバルの新型『インプレッサ』。開発に当たり重要視したのは、「クラスを超えた新しい価値観を提供すること」だったと、スバル商品企画本部プロジェクトゼネラルマネージャーの竹内明英氏は語る。

インプレッサは2010年グローバルで11万台を販売、うち5万3000台が北米での販売だった。『レガシィ』の好調によりスバルのブランド力が高まりつつある北米で、さらなる拡販をめざし投入されるのが新型インプレッサだ。Cセグメントに位置し、スバルブランドのエントリーモデルとなる。

竹内氏は、クルマを取り巻く環境は目覚ましい速度で変化を続けている、と指摘した上で、「ただプレミアムなクルマがどんどん売れる時代ではない。これからは“バリュー”つまり実利が求められる」と語る。

こうした中、新型インプレッサに求められたもののひとつが高い燃費性能だ。「実感できる燃費性能の向上がテーマだった」(竹内氏)と語る通り、従来型の高速燃費27mpgに対し、新型では36mpgと大幅に改善した。これには『フォレスター』にも搭載された新型の2.0リットルエンジンと、同車初搭載となる独自開発のCVT「リニアトロニック」が大きく貢献した。同氏は「北米のAWD市場ではトップの燃費性能だ」と胸を張る。

もうひとつが、スバルらしい「走る愉しさ」の追求だった。シンメトリカルAWDがもたらす高いハンドリング性能はさらに磨きをかけたほか、初のパドルシフトを設定し、走ることそれ自体を楽しめるよう工夫が凝らされた。

さらにこれらを支えるのがインテリアだ。デザイン、素材ともに1クラス上のレガシィを凌駕する程の手間と技術が投入された。ソフト仕立てのダッシュボード&ドアトリムがその例だ。また、従来型とボディサイズは同じ(全高のみ15mm下がった)ながら、ホイールベースを25mm延長した上、Aピラーを200mm前進させ居住性を大幅に向上させた。これらはエクステリアにも大きな影響をもたらし、これまでにない先進的かつ安定感のあるシルエットを手に入れている。

インプレッサはこれまでも常に新しいチャレンジを続け、エントリーカーとして次世代の“スバリスト”を育てる役割を担ってきた。新型は北米で新たなチャレンジを迎える。成功させるためにも、「次のインプレッサはこうなるだろうという延長線で作っていてはダメだった。“インプレッサクラス”と呼んでいただけるような新しいクラス感を実現したクルマになった」と竹内氏は語った。

《宮崎壮人》

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