JX日鉱日石エネルギーと韓国のGSカルテックスとの合弁会社であるパワー・カーボン・テクノロジー(PCT)は13日、韓国慶尚北道亀尾市に、リチウムイオン電池用負極材を生産する工場の起工式を実施した。JX日鉱日石エネルギーが同日発表した。
新工場で製造する負極材は、電気自動車やハイブリッド自動車などの次世代環境対応車向けリチウムイオン電池に供給する。
PCTは2012年3月に工場を竣工、4月から試運転、7月から商業生産を開始する予定。
JXグループでは、既にJX日鉱日石金属が、リチウムイオン電池用正極材を製造・販売しており、2012年には製造能力を年間5000t規模に増強する計画。また、廃正極材などからリチウムなどの有価金属を回収する技術の開発にも取り組んでいる。
JXエネルギーは負極材の生産で今後、急拡大が見込まれるリチウムイオン電池市場に参入する。