富士重工業(スバル)は10日、森郁夫社長が代表権のある会長に就任し、後任に吉永泰之取締役専務執行役員が昇格するトップ人事を内定したと発表した。6月24日の株主総会後に就任する。
森社長と吉永専務は同日、都内で記者会見し、吉永氏は「森社長が取り組んできた『お客様第一』の理念を更に進化させたい」と抱負を語った。
また、同社が昨年11月に設定したブランドステートメントに基づき、「『信頼と革新』を掲げ、ぶれることなく社内の力を結集していきたい」と強調した。
森社長は2月に吉永専務に内示したといい、後任に選んだ理由として「大局観をもった戦略の立案力と実行力を信頼している」と語った。さらに「若返りを図り、更なる成長路線を築いてもらいたい」と、新体制への期待を表明した。