富士重工業(スバル)が発表した2011年3月期の連結決算は、最終利益が503億円となり、前年同期の165億円の赤字から一転、過去最高益となった。
売上高は前年同期比10.6%増の1兆5806億円と過去最高だった。国内は減収だったものの、海外の売上げが約3割増となった。売上げ台数は国内が同7.7%減の15万8000台と落ち込んだ。海外は北米、欧州、中国で増加、同27.4%増の49万9000台だった。売上総台数は同16.7%増の65万7000台と過去最高だった。
収益は、販売台数の増加やモデルミックスの改善で831億円、原価低減で89億円などの増益効果が為替差損などを打ち消し、営業利益は同207.6%増の841億円となった。営業利益率は5.3%。経常利益も同267.7%増の822億円となった。
同社の中期経営計画の収益目標だった営業利益800億円、営業利益率5%レベルを達成した。
今期の業績見通しは東日本大震災の影響で先行きが不透明なため、公表を見送った。