上海に拠点を持つデザイン・エンジニアリング会社イコナ(Icona)は、上海モーターショーでヨーロピアンテイスト溢れるコンセプトカー『Fuselage』を公開した。巨大なガルウィングドアを持つ、4シーターの電動スポーツカーだ。
デザインのコンセプトは「情熱とエアロダイナミクス」。航空機に触発されたというそのデザインは空力を追求し、空気抵抗係数を示すCx値は0.26を実現した。Bピラーを持たない巨大なガルウィングドアにより、車内へのアクセスは容易にできそうだ。インテリアはマットブラックとマットホワイトのツートーンでまとめられ、未来的なイメージを醸し出す。
4つのモーターと電池を搭載する電気自動車で、出力は100kW、最高速度は200km/hを標榜する。0-100km/h加速は4.5秒のパフォーマンスを誇る。航続距離は200kmと公表。また、オプションとしてハイブリッド式パワートレーンも設定するという。
イコナは今回のショーでFuselageのほか、3輪電動コミューター『E3WM』の骨格モデルも展示。展示台数2台のささやかなブースながら、カメラを向ける来場者が途絶えることはなかった。国家ぐるみでEVの普及促進を図る中国市場に、2台の未来的なEVで存在感をアピールした。