日産自動車と中国・東風汽車の合弁会社である東風汽車有限公司の中村公泰総裁は19日、上海モーターショーの会場で記者団と懇談し、今年の中国での販売は当初計画を堅持する考えを示した。
東日本大震災の影響により日本からの部品調達に支障が出つつあるものの、年間を通しては「(生産を)取り戻し、計画は変更しない」と語った。東風汽車は現在、週末の稼動を抑制するなどの生産調整を行っている。
中村総裁は、「われわれは、1台でも多くクルマを届けるのが使命であり、今後もラインを止めないよう運営していく」と述べ、部品調達の不備による長期のライン停止を回避するために全力をあげる方針を強調した。
日産は2010年に中国で102万台を販売し、昨年末には今年の販売を115万台とする計画を公表している。