三菱自動車工業の益子修社長は19日、上海ショー会場で日本の記者団と懇談し、電気自動車(EV)の中国生産について「現状ではまったくもっていない」と語った。三菱は2009年に軽自動車をベースにしたEV『i-MiEV』は発売し、EV事業を先行させてきた。今回のモーターショーではホンダやVW(フォルクスワーゲン)などが中国でのEV生産計画を表明している。益子社長は、現地生産が具体化できない背景について「まだ、充電装置のインフラ整備など環境が整っていない」ことを最大の理由とした。さらに、中国政府によるインセンティブ政策や、EVの重要部品に対する現地調達の方針などが明確になっていないとも指摘。現状での販売は「かえってお客様に迷惑をかけることになる」と述べ、時期尚早との考えを示した。
イード、「上海モーターショー2025」現地取材レポートを発表 ~EV技術は人型ロボットへ、日系メーカーは巻き返しなるか~ 2025年5月26日 今年の4月23日~5月2日に中国・上海で開催された「上海モーター…