【新聞ウォッチ】VW、いすゞとも接近か?

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VWウォルフスブルグ工場
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気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。

2011年4月14日付

●東日本大震災、交通・通信、首都の弱点、高速・幹線道ストップ(読売・4面)

●ソニー2週間一斉休み、節電策、7〜9月(読売・8面)

●トヨタ、欧州5工場停止へ(読売・8面)

●VW、いすゞ出資検討独誌報道(読売・8面)

●東電、賠償金仮払い、原発避難、額・時期明示せず(朝日・1面)

●負の連鎖景気に寒風、部品足らず生産停滞、自粛で消費低迷、月例報告震災で下方修正(朝日・3面)

●トヨタ、危機融資活用検討、下請け・販売店支援(朝日・9面)

●ガソリン税一時下げ制度「廃止」持ち越し、政府税調、負担増に党内反発(毎日・4面)

●リクルート、人気企業公表取り止め「学生の志向多様化」(毎日・7面)

●外国人観光客激減、観光業者が悲鳴(毎日・21面)

●有事備え「副首都」機運、年内にも建設着手、超党派議連が検討(産経・1面)

●東電社長が早期辞任否定、補償費用捻出に備え、リストラを徹底(東京・2面)

●小型発電機の需要急増、富士重、5割増産へ(東京・6面)

●ダイムラー社長「部品調達網寸断も」東日本大震災巡り警戒感(日経・7面)

●新日鉄、釜石を再稼働、ダイハツ、18日全工場再開(日経・9面)

●大型連休中も一部工場稼働、日産(日経・9面)

●ガソリン価格、8週ぶり上昇止まる(日経・11面)

●スタンレー純利益1%減、前期下方修正(日経・13面)

ひとくちコメント

ドイツの自動車大手のフォルクスワーゲン(VW)が、いすゞ自動車の買収・出資を検討していると、一部のメディアが取り上げている。ドイツの経済誌『マネジャー・マガツィーン』が報じたもので、きょうの日経を除く各紙が共同配信などの記事を掲載している。

独誌の記事によると、すでにVWの商用車担当取締役が、東京・品川区のいすゞ本社を訪問し、協議したほか、工場を見学したという。もっとも、報道に対して、VWの広報担当者は、「出資問題は議題になっていない」と否定。さらにいすゞ側も「VW幹部が協議したりといった話は聞いていない」(広報)としている。

VWは、すでに、米ゼネラルモーターズ(GM)と資本関係を解消したスズキと09年12月に資本提携を結んでおり、新興国などでの協業を検討中。

一方のいすゞといえば、スズキ同様に35年間も続けていたGMとの資本提携を2006年4月に解消。その後は、三菱商事、伊藤忠商事が大株主で、トヨタ自動車も5%強の株式を取得している。

VW・スズキ以降、大型の資本提携については表面上、沈静化しているように見える自動車業界だが、大きな被害を受けた東日本大震災後は、国内外のメーカーを含めて再び再編劇が展開される可能性は大いにあり得る。

※編集部注:後にいすゞは否定のコメントを発表(14日)。

《福田俊之》

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