ヒュンダイが、米国でレクサスやホンダのアキュラに対抗するべく立ち上げると噂されていた高級車ブランド。その計画が、白紙撤回になったようだ。
これは4日、『オートモーティブニュース』の電子版が報じたもの。同メディアのインタビューに応じたヒュンダイのShin Jong-Woon副会長は、「我々に新たなブランドを立ち上げる計画はない」と語ったという。
もともとヒュンダイのプランは、米国で販売中の『ジェネシス』と2010年末に投入したフラッグシップサルーンの『エクウス』を、独立したブランドで扱おうというもの。ヒュンダイの米国販売は非常に好調に推移しているため、勢いに乗り、高級車ブランドを立ち上げるのではないかと見られていたのだ。
計画凍結の理由は何か。ヒュンダイの広報担当者は、同メディアの取材に対して、「ディーラーネットワークの構築やマーケティング活動など、高級車ブランドの運営にはコストがかかりすぎるため」と明かしている。
日本車よりも低価格を武器に、米国でのシェアを伸ばしてきたヒュンダイ。同社の経営陣は、いたずらな拡大路線は賢明ではないと判断したようだ。