EVを活用する社会インフラの構築…大阪EVカーシェアリング

エコカー EV
3月1日より日本版Autolib、EVのカーシェアリングが大阪で開始される
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2011年3月1日よりオリックス自動車、日本ユニシス、イード、JCBは大阪府の協力のもと、EVカーシェアリングを開始する。その記者発表会が2月24日、イオンモール鶴見リーファに設けられたステーションで行われた。

このカーシェアリング事業は、フランスのパリで2011年中に実施が予定されている、無人のカーステーションを利用して、24時間365日いつでもEVを利用することができる「Autolib」の日本版。環境省の地球温暖化対策技術開発等事業の「EVによる日本版Autolibに関する技術開発」の採択を受けた「大阪EVアクションプログラム」の一環として実施される。

このEVカーシェアリングの特徴は、単にEVを貸し出すというものでなく、EVを運用する上で必要な社会インフラの整備と同時に行われていることだ。EV利用者が安心して走行できるように「大阪充電インフラネットワーク」として、充電サービスの管理と携帯電話等を使った情報提供が行われる。このネットワークは日本ユニシスが運営する「smart oasis」の機能で運営され、府内各所に現在26か所の充電ステーションが用意されている。

また、こうした充電インフラを使い、EVでのドライブをサポートするスマートフォンアプリ「EV充電サーチ」が提供される。『e燃費』でガソリンスタンドの口コミ情報を提供しているイードがそのノウハウを活かし、出発地から目的地までの距離確認、ルート周辺の充電可能場所の表示、EVスタンドの口コミ情報(使いやすさ、入りやすさ、無料・有料)、EVスタンドの満空情報を利用者が簡単に入手できるようにする。

さらにEV利用者にインセンティブとして、商業施設などに設置された充電スタンドを利用した際に、JCBがプラットフォームを運営する「エコ・アクション・ポイント」が付与される。獲得したポイントは希望の商品等に交換することができる。

発表会に出席した大阪府・商工労働部新エネルギー産業課長の片山靖隆さんは、EVカーシェアリングによっては低炭素社会の構築を図るとともに、新しい産業としてEVを活用していくことが目的とコメントした。

この記者発表会では実際にEV貸し出しが実演された。携帯電話から予約し、手持ちのICカードを車両の読み取り機にかざして認証、車内のキーを取り出せば利用開始となる。レンタカー借出しの際に必要な書類の記入などなく、手早くEVが使える利便性の高さが披露された。

加えて場所を移動し、ショッピングセンターに設けられた急速充電器を、専用カードで利用する方法も公開。ショッピングを楽しんでいる間に約400Vの高電圧で充電しておくというスタイルで、EVらしいカーライフのあり方を体感させた。

この実証実験が成功すれば、大都市圏を中心にEVカーシェアリングを展開をする計画であると言う。このEVカーシェアリングを始め、EVタクシー事業などの取り組みが実施され、電気自動車導入の大規模な社会実験場となっている大阪府。今後の展開に注目だ。

《萩野公慈》

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