トラックの省燃費講習が人気…日野のテクニカルセンター

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お客様テクニカルセンター3万人達成式典
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日野自動車は2月24日、トラックドライバーに省燃費運転などを講習する施設「お客様テクニカルセンター」(東京都羽村市)の累計来場者数が3万人を突破したと発表した。

同センターは、自動車メーカーが直接運営する日本初の常設の顧客向け講習施設として2005年6月に開設した。主にトラックドライバーに対して省燃費運転講習や安全運転講習を実施し、事業者の燃料コストの削減や交通事故防止を支援してきた。

同センターでは、経験豊富な専門スタッフが講義から運転実技までを一貫して指導する。環境や安全への意識の高まりから、受講者数は年々伸びており、今年度の来場者数は前年度に対し15%以上の増加ペースで推移している。

特に省燃費運転講習の人気が高く、トラックドライバーの燃費を同センター内で実際に計測したところ、講習前に比べ平均で約20%向上し、中には50%向上したケースもあった。また、省燃費運転講習を受講後、実燃費調査を行ったところ、回答のあった8社で平均4.8%燃費が向上しており、燃料費削減に貢献していることが明らかになっている。

同社では、同センターを顧客と直接コミュニケーションが出来る場としても活用しており、ドライバーの声をエンジンやトランスミッションなどの開発現場にフィードバックして、ニーズに合った車づくりに結び付けている。

軽油価格は高値水準で推移しており、今後も燃料コストの増加は避けられない見通し。燃料コストの上昇は、運送事業者などの業績に大きく影響する。今後もドライバーに省燃費運転を徹底させるのに同センターを活用する動きが強まりそうだ。

《レスポンス編集部》

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