2代目メルセデスベンツ『CLSクラス』のボディサイドには“ドロッピングライン”と呼ばれる、ヘッドライト後端からリアドアに向かって下降するキャラクターラインが走っている。このラインは往年のメルセデスベンツのスポーツカーをモチーフにしているという。
メルセデス・ベンツ日本商品企画・マーケティング部商品企画1課アシスタント・マネージャーの兼田弘喜さんは、「戦前の『SS』や『SSK』などのフェンダーラインからイメージし、それを現代風にアレンジしたものなのです」と話す。
SSやSSKは、1920年代後半から30年代にかけて、スーパーチャージャーを装着して登場した、いまでいうスーパースポーツカーであった。市販モデルでありながらレースシーンにおいても大活躍したモデルで、最もハイパフォーマンスモデルである「SSKL」は最高速235km/hを誇った。そして、その設計はフェルディナント・ポルシェ博士であった。