日本自動車工業会が12月2日から、東京ビッグサイトで開催する「第42回東京モーターショー2011」に、主要な海外自動車メーカーが再出展する見通しとなった。
現在、フォルクスワーゲンやダイムラー、BMW、アウディ、PSAプジョー・シトロエンなどが出展する。欧州自動車メーカーを中心に東京モーターショーに復帰、国際モーターショーとしてのメンツは維持できる見通しとなった。
前回の2009年のモーターショーは、リーマンショックによる世界的な自動車販売の不振による自動車メーカーの業績悪化の影響で、海外メーカーの東京モーターショーへの出展取り止めが相次いだ。前回、海外勢で出展したのはロータス、アルピナ、ケーターハムの3社のみ。
海外メーカーは業績悪化に加えて、日本市場が縮小して「出展コストに見合うだけのメリットが期待できない」との意見が多く、市場規模が拡大している中国などのモーターショーに力点を移し、相対的に東京モーターショーの地位が低くなったとの見方も多かった。
新興国や資源国の経済成長で、世界的に自動車需要が回復、自動車メーカーの業績も大幅に回復した中で、海外メーカーは東京モーターショーに復帰する動きが加速している。
ただ、GM(ゼネラルモーターズ)は、日本市場のシェアが低く、アジアのモーターショーでは中国に力を入れることから今回も出展を見送る模様。